海が近くて
波の音が聞こえる
駐車場
何度この場所で彼と
会ったかな
はじめて彼とキスした場所
今19時のこの場所は
日中晴れてた空が薄い青に
変わり 穏やかに流れる雲が
そこにあります
泣きたくなるような空と
波の音
あたしはひとり
今この場所にいます
あなたはこの場所で
何度もあたしを欲しいと
いった
mikoとのこれからを
明確にできなくて
答えを出せずにいるよ
今朝やっと
彼からあたしに
あたえられた
言葉です
いつからだろう…
変わったのはあなたじゃない。
変わったのは、うん
あたし。
いつしか あなたに求められた
あたしは
あなたを求めるばかりのあたしに
かわってました
何度も向き合おうとしてくれた
あなたに意地をはり
自ら、あなたの気持ちを
離した
こんなにも
あなたの存在が
身体のなかじゅうに
ひろまり
苦しめた。
自分自身とあなたを
どんなに探しても
いないあなたと
この場所に一緒にいた時間に
戻れる
リセットボタンを
ここで必死にさがします。
後悔
後悔
人を好きになることは
ここまで苦しいことでしたか
お願い
もいちど
彼にあわせてください
空が海がこの場所が
あなたのいない今が
あたしは
息ができなくなりそうです
きのうのよるに
なんの連絡がなかったことも
いつもとは全然違う
時間に
おはようの言葉があったことも
彼がどこで誰となにをしているかも
どんな顔してるかなんて
自分が必要とされてるかも
彼のほんとの気持ちも
……
自分がどれだけあなたが恋しいかも
もぅ ぜんぶ
どぅでもいい
もぅ
なんにも変わらない
LINE画面何度も見るのも
彼の名前を
そこにみつけて
目の前が瞬時に明るくなって
期待していた言葉とは
真逆のそれに
黒いホールにひっぱり込まれる
自分も
ねぇ?
聞いてよ。
もぅ 待ちつかれたよ。
想い続けることに
それをとめられない自分に
泣ける場所すらない現実に
つかれちゃったよ。
あたしの
はいる隙間なんて
すこしもあいてはいないほど
あなたの身体もスケジュールも
うめつくされて
その寂しさをうめるように
必死で自分のスケジュールをうめた
あたし。
あなたには
どこにも隙間なんてないでしょ
あなたの隙間がなくなれば
なくなるほど
あたしの隙間はひろがって
寂しさでうめつくされるんだ
あなたには
どうして あたしが必要だったの…
ねぇ
聞いてよ
ほんとうの
あたしの姿を見てよ
寂しさと
虚しさと
どれだけ、あたしが
彼の事を想うか
あたしがあたしに教える為
だけの時間だったと思う
約束の時間
約束のBAR
無意味にすすむ時計の針
BARのカウンター席
隣に座る 会う男が
なんかゆってる
どうでもいい
願うように繰り返し
見ては
彼の名前をさがす
何度見ても
ため息を誘うだけの
変わらない画面
いつものBARで
無意味に刻む時間と
あたしと
そのおとこ
なんの意味すらもたない空間
おとこはあたしに
何を求めにきたんだろ
店のドアを開けるまで
あれこれと想像をめぐらせ
何かのはじまりの予感に
心躍らせていたんだろうか
あたしは
このおとこに
なにを求め期待したのか
惨めだ
もぅ 2度と会うことはないだろう
彼のかわりなんて
どこにもいないんだ
虚しく
惨めで
彼のことを
好きだと 耐えられぬほど
恋しいと…
願うように繰り返し
見ては
彼の名前をさがす
何度も何度も繰り返す
苦しくって惨めで
さみしいだけの自分も
知らぬ男と過ごした
無意味な時間も
一瞬でなんにもなくなった
全身の力がぬけるきがした
願うように
何度も繰り返し探す…
「ただいま…」