届かない
彼の顔を両手で
さわってみた
こんな時間だからかな
髭が顔だしかけてる
愛おしいと思った
さんざん
はなして
嫌になるほど
受け入れがたい
言葉を聞き
なえたあたしの身体とこころ
それでも
自分自身に嘘はつけない
ベッド横たわる彼には
メガネをはずした
視力が低い彼には
目をつぶったあなたには
あたしの触れる手から
なんにも感じることなんて
なかったでしょ
あたしがどれだけの
愛おしさであなたに触れたか
なんにも知らない顔してた
ねぇ
もっとこっちみてよ
あとちょっとだけ
こっちみてよ
きづいたの
唇うすいんだね……
彼のすべてがたまらなく
愛おしい
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