なんでもないまいにち

なーんでもない毎日の記録。
家族だったり、友達だったり、…だったり
そん時の、気持ちやあったこと
綴っていきます。

ごめん

Am3:25



「おやすみ」



Am8:05



「全然会えなくてごめん。」




自分の気持ちの色づきで

毎日見る景色の色づきが

変化するのはなぜなんだろうと思う。




Am10:15



「おつかれ。

俺、結婚するわ。


彼女が涙目でLINEに入ってる女友達

消してってゆってきたんだよ。


ずっと我慢してたんだとおもう。

だからmikoとのLINEもこれで

最後にしたい。」



バツが2こついてる

あいつ。


お互い、寂しいけどがんばろ。ゆって

励ましあったんだ。



「彼女ずっと我慢してたんだと思う…」





あたしの我慢は誰が認めてくれるんだろう。


寂しさを、涙目で誰に訴えたら

いいだろう。




今日は晴れてた。


いつもの窓から見える場所が


走る車の走行音が



苦しい。



「全然会えなくてごめん」





彼は忙しい男だと思う。




会えないのは寂しいよ

でも、

待つのは苦じゃないんだよ。


気持ちが繋がってるって感じてるなら。




ただ待つしかない女にたいしての

男の ごめんは



別れの言葉より酷だとおもう。



彼は



あたしに何をあやまってるんだろう。



いつも同じはずの景色が


今日は余計に濁ってる。



今、あたしは涙目で

彼に訴える。



届くはずがない

この場所で。

彼のこと

彼はあたしより7歳大人。


実年齢よりずっと上の見た目


ほとんど白くなっちゃった髪を

あえてそのまま



背の高さが


普通より、おかしいくらい

大きい手足が

あたしの人差し指と彼の

親指が同じ長さだって笑う



メガネをはずすと

見えてない彼


メガネを外した時の目



腕時計をした手首



いつもスーツ



ワイシャツの折られた袖


胸ポケにさす、あたしがあげた

ボールペン



良い人が全面にでてる雰囲気



全然イケメンじゃない彼



立場があって、あたしとは

違う世界にいるように遠く感じる

忙しすぎるひと。


あたしにたくさんのことを

教えてくれる




脱いだら、ミッキーのパンツ

だったんだよ。


嫁ってやつのセンスだろ。

変なパンツ。




ディズニーのパンツをはいてる

男は家庭円満なんだよってゆってやる



名言だな。

って彼。



そんな彼が



好きで、好きで


たまらない。

母と女

あたしは母子家庭で育った。


あたしが、知ってる限り

母は、女だった。



幼いときから、母の女の顔を見てた。


親ってバカだから

子供は何にもしらないと考えるんだろう。



あたしは、全部しってた。



夜中にひっそりいなくなる母


下着に甘い香りの香水をつけ

でかける母


「mikoにも、ひとつあげるよ」



小さな、いい香りのする瓶を

ひとつもらった記憶。



こっそり、母のポケベルを見た。


うみにいこう。




母がいない夜、寂しくて

母の写真を1枚手に持ち、ふとんに

もぐって泣いた、あたし。



ドレッサーのイスにすわり

ワインを少しづつ飲みながら

ラジカセで歌が流れてた。


母は泣いていた。



あたしは、その姿をただ見てた。

高校生だった。


布団の中で、母の写真をにぎり

ひっそり泣くあたしはもぅいなかった。



でも、母は泣いてた。


バカだ。男と別れたんだろう。

悲しい女だ…



あたしは18で出産した。



そんな娘は、あの時

母をバカだと思った、あたしの年齢に

ちかづく。



遅れた母の日だといい


あたしの欲しがった

ものをくれた。


うれしかった。




あたしは思う。


このお気に入りの洋服を着て

綺麗なイヤリングをつけて



あたしはどこに行く

誰に会う。




…彼に会いたい。




今思う。


母は、娘のあたしと2人


小さな古いアパートでひっそり暮らし


寂しかったのだろう。


なにより、女でいたかったんだろう。

女の喜びを忘れたくなかったんだろう。



男の腕に抱かれたかったんだろう。




彼の事を想い、お酒を飲む夜


娘はあたしの背中を見て

何を感じるんだろう。



あの時の母の姿は自分だ。




あたし達は


女である前に母親だ。



それでも

母親である前に女なんだと…




彼の腕が恋しい。