8月25日
多分
季節は夏の終わりがけで
夏は残り少ないんだと……
空気感や空が感じ
させてくれるような
夏の終わりの夕方
昨年
8月25日
あたしは
はじめて彼とゆう人を
知りました
その頃のあたしは
暗闇の真ん中にいて
そこから
でようとすることも
抜け出す努力をする事もせず
ただうずくまり
心はもがき
自らの力では抜け出せない
闇から引っ張り上げてくれる
なにかを探して必死だったんだ
ぜんぜんまったく
興味もわかなかった
まっすぐあたしの車に
向かって歩いてくる
姿だけが脳裏にやきつき
なぜか忘れられなかったよ
今も忘れません
あの日の夏の夕暮れの
赤く染めかかった
せつなすぎる空の色と
ぬるい空気感
夏が大好き
でもこの時間の夏の空は
嫌いとゆったあたしと
そぅ?
俺は嫌いじゃない
とゆった彼
あなたは今でもゆうね
あの時 mikoは
ずっと横ばかりを向き
まったくこっちを見てなかった
知らないでしょう
そんなあなたが
窓から見える夏の夕暮れを
見ている時
あたしがあなたを見てたのを
長いようで短い
時間を刻んで
彼は
あたしを闇から
引っ張り上げて
くれました
あの日
彼にまったく興味の
なかったあたしが
なぜ
彼が向かってくる姿が
やきついたのか
いまなら
わかる気がします
あの日の夏の終わりの夕暮れ
忘れられない空の色
ぬるい空気感
あたし彼をはじめて
知るとともに
1歳大人になりました
彼はうずくまったあたしに
手をさしのべ
前に進む道を教えてくれる
ために あたしの前にきたのかな
わかんないね…
あたしはあと4日で
またひとつ大人になります
きっと
あの日みた
光景とは違う
ひんやりした空気感が
流れている日になるような
気がする
今年の夏は
すごく短いから
それでも
あたしはきっと
思い出す
1年前のあの日を
あたしはもぅすぐ
大人になりきれぬまま
残酷な時間の流れによって
またひとつ大人になる
8月25日
あたしをここまで
連れてきてくれて
ありがとう
あたしは
やっぱり夏の終わりの
空の色は
嫌いだよ
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